ボチボチ・blog

気ままに 気まぐれに ボチボチ・・・

ピアノの音色を楽しむ

ラ・カンパネラ。

 

一度は聴いておきたかった

フジコ ヘミングのピアノの音色

ラ・カンパネラ。

以前どこかで目にした記憶があるのですが

ご自身のカンパネラを

「ぶっ壊れそうな鐘」と表現していたのが

やけにインパクトがあって印象的でチャーミング♪

 

このレベルの方になると

何を弾くとか、どのような演奏をするのか

と同じくらい、フジコさんのお人柄や

魅力を含めて人が集まる、コンサートに集う。

と言った印象を持ちました。

クラシックのコンサートで

こんなに暖かい気分に浸れたのは

初めての経験かもしれません。

何がどう暖かいのかわからないのですが

存在感、佇まい、発している何か

全てが誰とも違う唯一無二の魅力で

観客を楽しませてくれた様な気がします。

フジコさんの人生の一部に

参加させて頂きましたって感じです。

 

今回は、ヤボルカイ兄弟との共演で

ヴァイオリン、チェロとピノとの掛け合いなども

プログラムにはあり楽しみだったのですが、

なんと兄弟の一人がお怪我をされたらしく

大幅にプログラムが変更になる。

 

しかし、ご兄弟が埋め合わせのような

予想外の演奏を披露してくれたので新鮮に堪能。

ご自身がステージ上からマイクなしで

曲の紹介をするなど

クラシックの会場でありがちな

緊張感、繊細な空気、とは違う

ちょっと楽しくて

いい意味で不思議な空気感(笑)

 

演奏の方は、超絶技巧というのか、

小鳥の鳴き声だったり、

何か動物の鳴き声みたいだったり、

曲を通して不思議な音色が響き、

どうやって演奏してる?

と思うような指さばき。

凄すぎる。

 

大好きなチェロの音色は聴けなかったけど

ヴァイオリンでは初めての音色を

たくさん楽しめたのは嬉しい限りです♪

 

今回は観客も暖かい方が多かったのかもしれません。

ステージ上のアーティストと

観客の両者によって会場の空気が作られ

その会場自体が作品と化している様な雰囲気が

なんとも心地よい。平和。

 

ここ数年、イベント事の中止が続いた後、

やっと動き出した昨今なので、

携わった会場の全ての人が

コンサートの喜びとか楽しみとかを

大切に味わうような、暖かさとか優しい感じとか

以前とは違った感覚でコンサートに関わっている?

と思ってしまうような、今までに感じた事のない

素敵な何かを経験した様な気がしました。

フジコさんの力強い存在感あっての

この雰囲気だったのかもしれません。

 

直接伝わってくる音色は

やはり自然な心地よさに包まれる♪

私にとっては栄養補給するような

もしかしたら点滴とか薬よりも

効果があるような気がする。って

点滴の経験ないけど(笑)